ハーブについて
ハーブのある暮らし🌿 ~自然から生まれた知恵~

ハーブはとても身近な存在なんです!
実は、私たちの暮らしの中には、ハーブはとても身近に存在しています。
お茶やアロマ、スキンケアに使われているだけでなく、ずっと昔から人々の健康を支えてきた“自然の恵み”でもあります。
このコラムでは、そんなハーブについて少しずつご紹介していきたいと思います。
今回は、ハーブとの出会いとその歴史についてお話しします。
自然が教えてくれた「植物の力」🍃
まだ医学が発達していなかった時代に、人々は周りの動物たちを観察しながらどの植物にどんな力があるかを少しずつ学んでいきました。
たとえば、傷ついた鹿がある植物に体をこすりつけたり、犬や猫が特定の草を食べて体調を整えていたり、
羊や牛が特定の植物を避けて歩いていたり…
そうした動物たちの行動から植物の治癒力や毒性に気付き、人も使うようになったのです。
世界中で大切にされてきたハーブたち
インドでは古くから、アーユルヴェーダという伝統医学の中で植物の力が活かされており、7世紀ごろには医学の黄金時代を迎えて、病院や薬用植物園の整備も進められていました。 またイスラム文化ではギリシャやローマの医学を受け継ぎつつ、独自の医療が発展。
ジンセン(高麗人参)などの植物が海を越えて広まったのもこの頃です。
植物には“魂”が宿ると信じられていた時代もあり、ヨーロッパでは「植物の形とその効果にはつながりがある」と考えられていました。
たとえば、肺の形に似た葉をもつ植物は呼吸器疾患に良いとされ、今でも治療に使われています。
いま、見直される植物の力
近年では、西洋医学の限界がささやかれる中で、ハーブが持つ“優しい効き方”と”自然に寄り添った治療“が再び注目されています。特にヨモギの一種からつくられた「アーテスネート」はマラリアの治療にとても効果があり、西洋の抗生物質が効かないケースでも活用されています。植物の成分は、人口の薬と違ってゆっくり穏やかに効くことが多く、身体への負担が少ないのも魅力です。「できるだけ自然なものを使いたい」、「体に優しい治療を選びたい」という方にぴったりなのかもしれません。
次回はアーユルヴェーダで活躍する「定番ハーブ」をご紹介します
次回は、アーユルヴェーダで活躍する”ある有名なハーブ”をご紹介します。
「聞いたことあるけどよく知らないかも?」という方も、ぜひ楽しみにしていてください。

※本コラムは『A HANDBOOK OF MEDICINAL PLANTS A COMPLETE SOURCE BOOK』を参考に作成しております。