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【犬・猫の静電気対策】冬に増える被毛トラブルとお肌のケア

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静電気とは?冬に起こりやすい理由

冬になると増えてくる「静電気」。パチッとする不快感だけでなく、実は犬や猫の被毛やお肌にもさまざまな影響を与えています。今回は、静電気が起こる原因から具体的な対策、放置することで起こるリスクまでまとめました。

静電気はどうして起こるの?

静電気は、乾燥した環境で摩擦が起こることで発生します。
特に冬は、湿度20%以下、気温20℃以下といった条件が重なりやすく、静電気が起こりやすい季節です。犬や猫では、短毛種よりも長毛種の方が被毛に帯電しやすい傾向があります。

犬・猫の静電気対策―今日からできる基本のケア―

静電気対策は、生活環境と被毛、皮膚ケアの両面から行うことが大切です。

■室内環境を整える

湿度:40%以上、室温:22℃前後を目安に、加湿器などで乾燥を防ぎましょう。

■被毛と皮膚の保湿

・保湿剤やコンディショナーの使用
・乾燥しにくいドライヤーを選ぶ
皮膚と被毛の水分量を保つことで、被毛が帯電しにくくなり、静電気を抑えることにつながります。

■静電気防止スプレーの活用

犬用、猫用につくられた静電気防止スプレーも、お家でのケアにおすすめです。

静電気が起きにくいブラッシングのコツ

■乾いた状態でブラッシングしない

静電気の最大要因は「乾燥×摩擦」。
必ず保湿ミストやローションなどを軽く吹きかけてからブラッシングを行いましょう。
冬のドライブラッシングはNGです。

■摩擦を最小限にする

・小刻みに優しく動かす
・毛先→中間→根元の順でとかす
・無理に引っ張らない

■道具選びを見直す

・天然毛ブラシ
・ステンレスピン
・竹製や木製のコーム
※プラスチック製ブラシは乾燥時期には帯電しやすいため注意が必要です。

静電気は皮膚トラブルの原因になる?

静電気そのものが直接皮膚トラブルを引き起こす可能性は高くありませんが、

乾燥

角質水分量の低下

TEWL(経皮水分蒸散量)の上昇

皮膚バリア機能の低下

といった状態が進むことで、被毛が帯電し、静電気が発生しやすくなるという悪循環が生まれます。
つまり、静電気はお肌の環境が乱れているサインのひとつと考えることができます。

被毛や皮膚以外への影響は?

■行動やストレスへの影響

ブラッシングや洋服の着脱時の「パチッ」という刺激を痛みとして学習すると、
・ブラッシングや洋服を嫌がる
・抱っこやスキンシップを避ける
など、ストレス反応や不安行動が増えることがあります。

■アレルゲンの付着増加

帯電した被毛は、ホコリや花粉、フケ、雑菌などを引き寄せやすくなります。その結果、アレルギー症状の悪化や室内環境の悪化を招くことも。

■ケア効率の低下

静電気が起こりやすいブラシを使うと、毛玉ができやすくなり、ブラッシングの通りが悪くなります。小さなことですが、日々のケアがストレスになりやすいポイントです。

静電気対策は必要?放置するリスク

静電気は皮膚のバリア機能低下のサインです。放置したままにすると

・かゆみ、赤みなどの皮膚トラブルの悪化
・マラセチア性皮膚炎や膿皮症のリスク増加
・ケア時のストレス増加
・花粉やホコリによるアレルギー悪化

といった問題につながりやすくなります。
静電気対策=皮膚ケア+生活環境の快適化と考えることが大切です。

保湿ケアにおすすめのハーブパック

保湿をしながらふんわり感を出したい場合には、ハーブパックの併用もおすすめです。
被毛がコーティングされることで

・静電気が起きにくくなる
・毛と毛の間に隙間ができふわっと感が持続する
・ドライ時間の短縮につながる

といったメリットが期待できます。


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冬の静電気対策で被毛とお肌を守ろう

冬の静電気は、単なる不快な現象ではなく、犬や猫のお肌の環境を見直す大切なサインです。
乾燥による皮膚バリア機能の低下は、静電気だけでなく、かゆみや皮膚トラブル、ストレス行動にもつながる可能性があります。
日々の保湿ケアやブラッシング方法の見直し、室内環境の調整を意識することで、被毛もお肌も快適な冬を過ごしましょう。



このコラムは日本獣医皮膚科学会認定医・獣医学博士である島田 健一郎先生とのインスタライブを元に抜粋、編集しております。