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皮膚トラブルの前に知っておきたい、犬・猫のバリア機能

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皮膚トラブルの原因は「バリア機能」にあるかもしれません

「最近、かゆそうにしている」「フケや赤みが気になる」
そんなお悩みが出たときに、実は深く関係しているのが“皮膚のバリア機能”です。
バリア機能は、犬や猫の皮膚を外部刺激から守るためのとても大切な働きです。
トラブルが目に見えて起こる前に、この働きを知っておくことが健やかな皮膚環境を守る第一歩になります。

皮膚を守る「バリア機能」の大切な役割

皮膚のバリア機能には、大きく分けて2つの役割があります。

・ばい菌やアレルギー物質などの外的刺激が体内に侵入するのを防ぐ

・体内の水分が蒸散するのを防ぎ潤いを保つ


このバリア機能が正常に働いていることで、皮膚は潤いを保ち、外部の刺激からお肌を守れます。
反対に、バリア機能が低下すると乾燥しやすくなったり、かゆみや炎症などのトラブルの原因に。

角質層は皮膚を守る一番外側のバリア

バリア機能の中心となっているのが、皮膚の一番外側にある“角質層”です。
角質層は角質細胞が何層にもミルフィーユ状に重なってできており、外部刺激から皮膚を守っています。

犬や猫の皮膚は、人の約3分の1ほどの厚みしかありません。
角質層の厚みも人の場合は食品用ラップ約2枚分(0.02mmくらい)ですが、犬や猫は食品用ラップ1枚分程度で全身を守っているのです。

そのため、乾燥や摩擦、洗いすぎなどの影響を受けやすく、バリア機能が乱れる状況になりやすいのです。

バリア機能の低下が、肌トラブルにつながる理由

バリア機能がうまく働かなくなると、皮膚の水分が失われ、お肌が乾燥しやすくなります。

乾燥が進むことで「かゆみ → 掻く → さらに悪化」という悪循環に。さらに、アトピーやアレルギーの発症リスクも高まります。
また、外部からの刺激が侵入しやすくなることで、お肌に炎症が起こりやすくなり、掻き壊しや舐め壊しにつながることも。こうした状態が続くと、他の皮膚病を引き起こす原因になる場合もあります。

実際にアトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルを抱えている犬では、皮膚の乾燥やバリア機能の低下が確認されているケースもあります。

今日からできる、バリア機能を整えるための習慣

バリア機能を整えるためには、外側からのスキンケアだけでなく内側からのケアも大切です。

  • 保湿をしっかりする
  • 皮膚への刺激を減らす
  • ゴシゴシ洗い禁止
  • 皮脂汚れの放置厳禁
  • 肌質にあった洗浄剤の選択
  • 紫外線ダメージを減らす
  • 栄養バランスの良い食事
  • 生活環境を整える
  • ハーブパックで優しくケア

外側からのケアでは、特に「優しく洗浄」と「しっかり保湿」を意識しましょう。
こうした積み重ねが、皮膚本来のバリア機能を支えてくれます。

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1回で変化を感じる子も多いですが、月1回を目安に、2~3回継続してケアすることで、より安定した皮膚環境を目指すことができます。
プラスで保湿剤を使用する場合はセラミド配合のものを選ぶと効果的です。

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皮膚トラブルを防ぐために、日常ケアで意識したいこと

皮膚トラブルを防ぐためには、症状が出てから対処するだけでなく、日頃からバリア機能を守るスキンケアを意識することが大切です。
犬や猫のお肌はとてもデリケート。
だからこそ、その子のお肌に合った優しいケアを続けながら、健康なお肌を保っていきましょう。

このコラムは日本獣医皮膚科学会認定医・獣医学博士である島田 健一郎先生とのインスタライブを元に抜粋、編集しております。