犬の皮膚

年齢によって変わる犬の肌環境とスキンケアのポイント

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犬にも年齢に応じたスキンケアが必要です

私たち人間が年齢に合わせてスキンケアを変えるように、わんちゃんのお肌も年齢とともに変化します。
体調の変化や足腰の衰えなどの見た目でわかる変化だけでなく、見落としがちなお肌の変化にも目を向け、年齢に合ったケアを取り入れることが大切です。

犬の年齢感覚って?

わんちゃんは人間よりもずっと速いスピードで年を重ねていきます。
2歳で人間の24歳くらいになり、そこから小型犬は1年で約4歳、大型犬は約5歳ずつ年を重ねていくといわれています。
人よりも平均寿命が短く老化スピードが早いからこそ、スキンケアも早めの対策がポイントです!

    

年齢別:なりやすい肌質の傾向とケアのポイント

年齢によって起こりやすい肌の変化を知ることで、わんちゃんに合ったケアを選びやすくなります。

・成長期(~1歳前後)

健康な普通肌の子が多いですが、この時期はアレルギーを発症しやすく、敏感肌になりやすい子も…
👉優しく洗って刺激を避けたケアがおすすめ!

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・青年期(2歳~6歳)

一番元気で活発に動く時期なので皮脂の分泌も多くなり、脂性肌の割合が増えてきます。
特に高温多湿の夏は肌環境が悪化しやすく、皮膚トラブルに注意が必要です。
👉しっかり皮脂汚れを落としてお肌を清潔に保つことが大切!

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・シニア期(7歳~)

乾燥が目立つようになり、新陳代謝の低下により毛穴に汚れが溜まりやすくなります。見た目は潤っていても体内はカサカサという混合肌の割合も増加。
👉保湿ケアを意識しつつ、毛穴汚れも優しくケア!

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お肌のターンオーバーと乱れの原因

ターンオーバーとは、一定の周期で古い細胞から新しい細胞に生まれ変わる仕組み(=肌の新陳代謝)です。人間では約4週間、犬猫の場合は約3週間といわれています。この周期が乱れると、古い角質や汚れがお肌に残り乾燥やフケ、かゆみなど肌トラブルの原因に。

【ターンオーバーを乱す主な要因】
・加齢によるバリア機能や保湿力の低下
・睡眠不足や運動不足などの生活習慣の乱れ
・お肌に合わないケアや過度な洗浄
・紫外線や乾燥など外部環境の変化

皮膚のハリや毛艶がなくなってきたり、シミが増えてきたら、ターンオーバーが乱れているサインかも!

ターンオーバーの乱れは紫外線のせいかも?

紫外線はお肌のダメージを引き起こすだけでなく、ターンオーバーにも影響を与える要因のひとつです。
紫外線ダメージがあるとお肌はそれを回復しようとしてターンオーバーが早まってしまい、本来のリズムが乱れやすくなります。
その結果、フケが出やすくなったり、皮脂が過剰に分泌されたりといった肌トラブルにつながることも。
どのわんちゃんにも紫外線対策は必要ですが、白毛、短毛、薄毛の子は特に注意が必要です。
お散歩に行く際は日傘を使う、紫外線をブロックできるコートを着用する、日差しの強い時間帯を避けてお散歩する、など対策をしましょう!

    

年齢×肌質で“今のうちの子に合ったケア”を選びましょう

犬も人間同様、年齢によってお肌の状態が変化するため、その年齢に合ったスキンケアが大切です。年齢によってなりやすい肌質の傾向はありますが、その時の気候や体調、生活環境によっても日々変わっていきます。年齢の目安に加え、その子の「今」の状態にあったスキンケアを選ぶことが大切です。
愛犬の肌質診断や、過去に投稿した肌質のコラム(part1/part2)などを活用しながら愛犬のお肌に合ったケアを見つけましょう!

このコラムは日本獣医皮膚科学会認定医・獣医学博士である島田 健一郎先生とのインスタライブを元に抜粋、編集しております。